日枝神社(ひえじんじゃ)は、東京都千代田区永田町に位置する歴史ある神社で、地元では「山王さん」として親しまれています。江戸城の裏鬼門である南西側を守護しています。(表鬼門は神田明神)。日本三大祭の一つである「山王祭」が執り行われる、格式高い神社です。

主な特徴とご利益
- 主祭神:大山咋神(おおやまくいのかみ)
- 山の神として、家内安全、商売繁盛、縁結び、厄除けなど多岐にわたるご利益があるとされています。 お酒造りにもゆかりのある神様です。
- 末社:
- 山王稲荷神社:商売繁盛の神として知られる倉稲魂神(うかのみたまのかみ)を祀っています。
- 八坂神社:仕事運、縁結びや厄除け、子孫繁栄のご利益があるとされています。
- 猿田彦神社:道開きの神様として開運や事業発展を願う人々が参拝に訪れます。
- 神猿像(まさる像):
- 拝殿前には、夫婦一対の神猿像が設置されています。左側は子猿を抱く母猿像で、縁結びや子授け、安産を願う人々に信仰されています。右側は父猿像で、商売繁盛や社運隆昌を願う人々に信仰されています。
山王祭(6月開催)
毎年6月には、日本三大祭の一つとされる「山王祭」が開催されます。祭りのハイライトは「神幸祭」で、王朝装束を身にまとった約500名の行列が東京都心を練り歩き、その迫力と華やかさは圧巻です。
感想
日枝神社は、都心にありながらも自然豊かな環境で、歴史と信仰が息づく場所です。参拝の際は、神社内の「宝物殿ギャラリー」で歴史的な刀剣や浮世絵を鑑賞することもできます。また、境内で販売されている「こざる守り」などの猿モチーフのお守りも人気です。隣にはキャピトル東急があり、カフェラウンジORIGAMIで休憩するのもおすすめです。
参拝ルート
・男坂(山王男坂)
神社正面にある急な石段で、正式な参道「正参道」とされています。山王祭の際には、神輿がこの坂を通ることから、最もご利益があるとされる参拝ルートです。
・女坂(山王女坂)
男坂の左側を迂回する緩やかな坂道で、エスカレーターも併設。かつては将軍が参拝時に利用したことから「御成坂」とも呼ばれ、誰でも無理なく参拝できる道として親しまれています。
・稲荷参道
境内西側にある朱色の鳥居が連なる道で、「千本鳥居」として知られます。朱色(稲荷塗)の鳥居は稲荷信仰の象徴で、明るさや希望、生命力を表し、稲荷大神の霊力が宿るとされています。
アクセス情報
- 最寄駅:
- 東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」7番出口より徒歩3分
- 東京メトロ千代田線「国会議事堂前駅」5番出口より徒歩5分
地図:Googleマップより引用