埼玉県秩父市の山奥に鎮座する「三峯神社」は、標高約1,100メートルの霊気漂う地に建つ、関東屈指のパワースポット。関東平野を一望する絶景と、荘厳な社殿、そして「狛犬」ではなく「狼」が守護することで知られています。古くから山岳信仰と深く結びつき、特に魔除け・厄除け、家内安全を願う人々に篤く信仰されてきました。東京から日帰りも可能で、自然と歴史、神秘が融合する癒しの聖地です。

1.「狼」が守る神社〜日本武尊と山犬信仰〜
三峯神社では狛犬ではなく狼が神の使いであり、「大口真神(おおくちのまがみ)」として崇拝されています。これは、ヤマトタケルが信濃国(現在の長野県)を旅していた時に、白い狼が道案内をして危機を救ったという伝説に基づいています。現在でも「お犬様信仰」として、魔除けや盗難除け、家内安全を願われています。もののけ姫のモロのモデルになったと言われています。
2. 精巧華麗な社殿と三ツ鳥居
極彩色の彫刻で飾られた社殿は、日光東照宮を思わせるような豪華さ。神聖な雰囲気を一層引き立てているのが、全国でも珍しい「三ツ鳥居」。中央に大きな鳥居、左右に小鳥居を配した独特の形は、神域に足を踏み入れる荘厳さを感じさせます。
3. 絶景と自然に包まれる神域
神社の境内からは秩父の山並みや関東平野を一望できるスポットもあり、心身ともに清められるような静けさに満ちています。周辺には神木「ご神木の杉」や、季節ごとに表情を変える自然道があり、森林浴を楽しみながらの参拝が可能です。

4. 拝殿に現れた「龍神の姿」
2012年の辰年、拝殿の床下に突如として赤い目をした龍の模様が浮かび上がり、「龍神の姿」として話題になりました。神秘的な現象として信仰を集め、写真を待ち受けにすると運気が上がるそうです。現在も多くの参拝者がその姿を一目見ようと訪れています。

アクセス
・西武鉄道「西武秩父駅」より「西武観光バス 三峯神社行き」バスで約75分
(※バスは本数が限られるため、事前の時刻確認を推奨)
・車利用の場合は関越道「花園IC」から約2時間
地図:Googleマップより引用